【要約】

話し合うときのポイントは下の3点。

  • 否定されない安心安全な場を作って話し合うこと
  • 前向きな話し合いをすること
  • アイデアを紡ぎ合わせようとすること

【本文】

このブログでは、ちょっとファシリテーションやソフトスキルから離れて、2つの話し合いを比べて見ようかな、と思います。

ある会社の営業部での話し合いの場面です。社員Aは若手、社員Bと社員Cは先輩社員という設定です。
話し合いのテーマは、「あまり売れ行きの芳しくない清涼飲料水をどう売り出していくか」です。
最初の段落 (青く囲ったもの) は、カウンセラーの「聴く力」という本からの抜粋です。

話し合い - あるある? - こんな話し合いしてますか?

  • 部長:それでは、何でもいいからアイデアあれば言ってくれ。
  • 一同:・・・
  • 課長:ここは意見があれば何でも自由に言える場だから遠慮せずに、さあ。
  • 社員A:こういうのはどうですか?2本か3本まとめて買った場合には、1本サービスとか。
  • 社員B:それじゃあ、利益が上がらないじゃないか。
  • 部長:そうだな、ちょっと無理があるかな。
  • 社員A:それじゃあ、5本以上では?
  • 社員C:そんなに買う奴なんて、あまりいないんじゃぁないかなぁ。
  • 部長:そもそも、そんなやり方したら、中身には自信がありませんと言っているようなものじゃないか。
  • 課長:そうそう、安売りのスーパーじゃないんだから。さあ、他にはないかな?

いかがですか、この話し合い?できれば、社員Aの立場に立ってみたり、社員Bの立場に立ってみたり、部長や課長の立場に立ってみたりしてください。
2〜3分くらい考えてみてから、下に進んでいただけますか?

 

一例として、私は社員Aの立場に立ってみました。「何でも自由に言える場って言ったよね?何でみんなから否定されなくっちゃいけないの?当選者がデザインした自分オリジナルのラベルをつけたすっごくインパクトのあるドリンクを1本サービスってどうかな、って思ったのに。聞いてもくれなかった。もう、この人たちの前で発言するのか止めようかな。」なんて思ってしまうかもしれませんね。
一方、部長の立場に立ってみると、「2本か3本まとめて買った場合に1本サービスって、他にもやってそうな販促だな。もっとインパクトのあるものを出して欲しいんだけど・・・」なんて思っているかもしれません。
誰が悪いと言う訳でもないのに、この行き違いになっているのは、不幸というか悲しいですね。
また、有能な若手をみんなで潰しているようにも見えてしまいます。

もう一点。この話し合い、社員Aさん以外は評論家みたいになっているように見えます。その会社、評論大会をしているなら別ですが、ヒトモノカネを使って、こういうことをしているのはどうかと思います。ヒトモノカネの無駄遣いに見えます。

こんな風になったら?

  • 部長:それでは、何でもいいからアイデアあれば言ってくれ。
  • 一同:・・・
  • 課長:ここは意見があれば何でも自由に言える場だから遠慮せずに、さあ。
  • 社員A:こういうのはどうですか?2本か3本まとめて買った場合には、1本サービスとか。
  • 社員B:面白そうなアイデアだね。もう少し具体的に話してくれる?
  • 社員A:はい。2本か3本まとめて買った場合にくじを引いてもらうんです。で、当選者は自分でデザインした自分オリジナルのラベルをつけたドリンクを1本もらうことができるというのはどうかな、って思いました。
  • 社員C:インパクトありそうだね。SNSで評判になるかも。
  • 社員A:実は他にも考えてまして・・・メルセデスベンツを1台当選させちゃうとか。
  • 課長:それってインパクトの強いキャンペーンを打つってことだね。
  • 部長: じゃあ、まずは「売り上げ増につながりそうなインパクトの強いキャンペーン」について、アイデア出ししてみようか?みんなも知っている通り、キャンペーンの予算は1000万円だから、その原資を使って効果を最大化しよう。

いかがですか?ポイントは、

  • 否定されない安心安全な場
  • 前向きな話し合い
  • アイデアを紡ぎ合わせようとしている

の3点です。

難しく感じますか?ちょっとしたことで、随分感じが変わるなぁ、と感じますか?

おすすめの記事