【要約】

  • 社長が決めたことを従業員が実施するというトップダウンの組織にはファシリテーションは必要ない。人が集まって議論し合意形成する会議をしている組織にはファシリテーションが必要
  • 組織はチームとして、個人だけでは達成できない課題を、チームで解決することが求められている
  • チームは、協働し自律的に課題に対処し、決定事項を実施し、より早く結果が表れるように行動することが求められている

 

【本文】
このブログ投稿では、何故ファシリテーションが必要なのか、を書いてみたいと思います。

ひとりのリーダーがいて、メンバーはそのリーダーに従っていれば仕事を全う出来ていた時代があった

ひとりのスーパーな人がいて、その人についていけばOKという感じのことです。個人事業や小規模事業で、社長が決めたことを従業員が実施する、という形もここに当てはまると思います。

少し過去〜現在〜少し将来

背景

  • 組織には、専門性の高いスタッフが集まっている (ある領域ではリーダーよりもスタッフの方が専門性が高い)
    例えば、課長は部下よりも全ての面で専門性が高く優れている、という状況。こういう状況は稀ではないかと思います。ある分野はAさん、ある分野はBさん、というようにトンがったところを持っている人を採用し配置している組織が多いと思います。みんなのトンガリを最大限引き出すことができれば。。。みんなの能力を最大化できるような組織にする必要があります。
  • 変革のスピードが速く、破壊的なビジネスモデルが、突然現れるようになった
    このブログは2019年7月に書いています。Facebookが仮想通貨「Libra」を発表しました。この仮想通貨は世の中に本当に出てくるのか否か、今今ははっきりしていません。ただ、こんなことはしょっちゅう起こるようになってきているように感じます。私が社会人になった30数年前はこんなスピードではなかったように思います。
  • 個人だけでは達成できない課題を、チームで解決することが求められるようになった
    例えば、分野cでトンガっているCさんだけでは達成できない課題でも、分野aでトンガっているAさん、分野bでトンガっているはBさん、この3人でチームを組んで、各自の能力を最大限引き出せば解決できるかもしれません。そういうことが求められるようになっています。キーポイントはチームがうまく機能すること。これが求められているのです。

何が必要なのか

  • 組織を、効果的に機能するチームに作り上げる、チームビルディングが必要
    専門性の高いスタッフを集めただけでは、効果的に機能する集団にはなりません。チームスポーツと同じですね。チームは意識して作り上げること (チームビルディング) が必要です。会議やワークショップでもチームビルディングは求められます。BTFコンサルティングはお客様と協働させていただき、お客様のチームビルディングを促進・支援させていただきます。
  • チームは、協働し自律的に、課題に対処できるように、育つことが必要
    チームが、「協働し自律的に、課題に対処できるように、育つ」ように、BTFコンサルティングは促進・支援させていただきます。また、そこまで育っていただけるようにいたします。
  • メンバーは、決定事項を責任を持って実施し、より早く結果が表れるようになることが必要
    決定事項は責任を持って実施していただく必要があります。みんなで決めたことなのですから。実施した結果、うまくいった/うまくいっている、というのは喜ぶべきことかもしれません。うまく行かなかった/進捗に問題がある、というのも早く結果が出ればOKだと思います。何故うまく行かないのかを分析して次のTo Doに繋げていくことができるからです。うまくいっていないことから学ぶことは多いのです。

ファシリテーションは何ができるのか

  • チームの協働を、促進することができる (Facilitate=物事を容易にする、物事の難しさを軽減する)
    ファシリテーションって何?」で書いた通り、ファシリテーションは、チームの協働を促進することができます。
  • メンバーが積極的にチームに参加し、自分が役に立ったと実感できるよう、支援することができる
    これも、「ファシリテーションって何?」で書いた通り、中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、チームの成果が最大となるように支援することで、メンバーが積極的にチームに参加することを支援します。そして、メンバーは積極的に参加することで、自分がチームの役に立っていると実感できるように支援します。
  • 実施可能な納得感のある合意の形成を、支援することができる
    ここでのキーワードは「実施可能な」です。とても素晴らしい合意形成がなされたとします。その合意がその時点のチームにとって、頑張れば実施可能なもの、であれば良いのですが、どんなに頑張っても無理であれば実施できません。BTFコンサルティングではRACIというフレームワークを使って「誰が何を誰々の支援を受けながらいつまでに実施するのか」を合意形成します。責任者になった人は当事者として、またそれ以外の人も支援する人として、実施可能でなければその旨を言っていただき、そのことについて検討し、「頑張れば実施可能なもの」に落とし込みます。
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