【要約】

  • 悩み・課題を解決するのが難しいのは、「会議のやり方」を教えてもらったことがないから
  • 解決への打ち手として下の選択肢を提示する
    • うまく協働できれば、より良くなりそうだということを知っていただく
    • 私がファシリテーターとして入った会議・ワークショップをご体験していただく
    • うまく協働する方法 (まずは基本) を学んでいただき、その後、実践をとおして自分たちに合った方法を見つけていただく (私はアドバイザーとして参画)

【本文】

このブログ投稿では、「何故、会議やワークショップの悩み・課題を解決するのが難しいのか」を考えてみます。同時に、「解決への打ち手は何があるのか」についても書こうと思います。

悩み・課題を解決するのが難しい理由

ブログ「会議の悩み・課題と悪影響」を書きました。
もし、今まで「会議の悩み・課題と悪影響」で書いたような会議しか経験したことが無いとしたら。。。もしかしたら、悩みや課題を感じておられないかもしれません。「会議ってそういうものだよ」という感じかもしれません。そういう方々は、このブログにたどり着いていただけないかもしれません。なんとか、そういう方々にこそ、お伝えしたいと思っています。

私、デジャブでないとしたら、朝日新聞で201942128512に組まれた特集カイシャの会議」と同じような内容を、10年以上前にどこかで読んだか聞いた記憶があります。
何を言いたいのかと言いますと、ひと昔以上の間変わっていない、停滞しているということです。
何故そんなことになってしまったのでしょう?

トヨタでは5 whys (何故何故を5回繰り返す) ということをやっておられるそうです。
ここでは、3 whysで考えてみました。
皆さんは就職して以来、「会議のやり方」を教えてもらったこと、ありますか?ちょこちょこTIPSとかいうのではなくて、体系だった内容で。
私の意見では、欧米では「会議のやり方」の研究が盛んに行われています。昔も今も。ファシリテーションはアメリカ発ですし、最近話題のデザイン思考 (Design Thinking) や、GV (Google Venture) のスプリント (Sprint) もアメリカ発です。ヨーロッパ発のものもあります。
日本では、空気を読む、なんて言ったりしてましたね。 (今でも言っていますか?)
そもそも、彼らと私たち日本人は違いもあります。今度そのあたりのことをブログで投稿してみようかな、と思っています。

  • 何故、会議やワークショップの悩み・課題を解決するのが難しいのか?
    → うまく協働すると、より良くなることを知らないから
  • 何故、うまく協働するとより良くなることを知らないのか?
    → 経験したことがないから。うまく協働する方法を知らないから
  • 何故、うまく協働する方法を知らないのか?
    → 誰にも教えてもらわなかったから

解決への打ち手

このサイトはBTFコンサルティングのサイトなので、解決への打ち手として、BTFコンサルティングからの1つの選択肢を書かせていただきます。

  • うまく協働できれば、より良くなりそうだということを知っていただく
    まずは、知っていただくことが、初めの一歩だと思います。BTFコンサルティングでは、そのためのセミナーや研修があります。知っていただき、良さそうだとご興味をお持ちいただいたならば、次は実際にご体験していただきたいと思います。
  • 私がファシリテーターとして入った会議・ワークショップをご体験していただく
    お客様の実際の会議やワークショップに私が入らせていただき、実際いつもの会議がどう変わるのかをご体験していただく、というものです。その際には、勿論、機密保持契約を結ばせていただきます。ご体験いただき、私のようなファシリテーターが自社内にも欲しい、と思っていただけたら、次はファシリテーターの育成です。
  • うまく協働する方法 (まずは基本) を学んでいただき、その後、実践をとおして自分たちに合った方法を見つけていただく (私はアドバイザーとして参画)
    お客様社内にファシリテーションが浸透し、ファシリテーターがいるという環境ですね。
    BTFコンサルティングは、お客様社内にファシリテーターがいて、ファシリテーションが浸透している、という環境になるために、協働させていただき、促進・支援させていただきます。

あなたの会議のムダを数字で考えてみましょう

前出の、朝日新聞の2019421に組まれた特集カイシャの会議」では、「1万人規模の企業では、1年間に約67万時間、約15億円も「ムダな会議」に費やしています。」とあります。

あなたはどうでしょう?
下のエクセルの画像をクリックすると、エクセルのファイルをダウンロードすることができます。

使い方を説明します。

  • 黄色いセル B3 に、一週間に参加する不要な会議の時間を入れてください。
    例えば、内職をしている時間、参加はしているものの会議以外のことを考えている時間など、会議に集中していない時間を入れてください。
  • 黄色いセル B9 に、あなたの1ヶ月のコストを入れてください。
    支払われる給与だけでなく、確定拠出年金や保険料、さらに光熱費などオフィスコストなどを加えた金額を入れてください。もしわからない場合は、上司の方や周囲の方に聞くとわかると思います。
  • セル B10 が、1か月に不要な会議に参加しているコストです。
    セル B12 が、1年間に不要な会議に参加しているコストです。
  • 黄色いセル C2 には、あなたが所属しているチームの人数を入れてください。
    チームとして浪費しているコストが、C10 と C12 に計算されます。

いかがですか?
チリも積もれば山になるという感じではないでしょうか?
会議の悩みや課題を解決することで、これらのコストの大部分は削減されます。時間も。
削減されたコストと時間を、新規事業など生産的なものに回すことが可能になります。

ファシリテーターを育成するための人材投資は必要になりますが、すぐに回収できる程度のものです。

もし、あなたがファシリテーターを目指すのであれば、あなたはコストと時間の削減に貢献できる、と考えることができるのです。

不要な会議のコストをシミュレーションするエクセル
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