【要約】

  • 上司が会議を独演会にすると、部下はものを考えなくなる
  • 上司の独演会を部下が止めるのは難しい場合が多い
  • 第三者としてのファシリテーター (できれば社員以外) を入れることは価値がある場合がある

【本文】

DIAMONDオンラインに、小宮一慶さんが小宮一慶の週末経営塾という記事を書いておられます。
2019年8月10日の記事は、「会議を独演会にする上司が、部下の思考を停止させる」です。
内容はお読みいただくこととして、このブログでは、会議を独演会にする上司の対応について、書いてみたいと思います。

「私も経験があるのですが、リーダーが独演会を始めると、部下は分かった顔をして聞いてくれます。反対意見を述べることも、話の腰を折ることもなく、黙って聞いてくれるので気分がいいし、偉くなった気がして持論をとうとうと述べてしまいがちです。」と書かれています。
どうですか?今このブログを読んでくださっているあなた、上司の独演会を聞いた経験ありますか?
また、小宮さんは「経営者やリーダーの独演会が続くと、部下は何も考えなくなります。もともと部下がアイデアを持っていたとしても上司が聞いてくれませんから、何も言わなくなります。また、変に発言すると、不興を買ううえに責任を取らされかねないので、この点でも積極的に発言するメリットが感じられません。そして、そういう状態が続くと、従業員はものを考えなくなります。考えても仕方ないからです。」と続けておられます。どうでしょう?

「上司の独演会を止める必要がある」この課題は明らかですね。「どうやって?」が悩ましいところです。小宮さんの後段は、かなり痛いところをついているのではないでしょうか?もし、上司が人事評価担当者だったりしたら、「敢えて自分が止める役にならなくても。。。ここは黙っておこう。。。」などと考えてしまうかもしれません。ビジネスパーソンにとって、結構「あるある」ですかね?

こんな時、小川 (社員ではない第三者としてのファシリテーター) を入れる価値が出てきます。会議の時間はみんなのものであって、上司の方だけのものではない、このことをファシリテーターとして働きかけます。気分良く話している上司の方は、一瞬機嫌が悪くなるかもしれません。睨まれることもあるでしょうが、会議をより良いものにするためには必要なことです。具体的には、いくつかのオプションがあります。詳細は「会議やワークショップをファシリテートするには〜はじめの一歩〜」の研修や、ファシリテーターとして活用できる「道具」を学んでいただく研修の場で、説明させていただきたいと思います。

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